マイナンバーカード偽造で中国籍男を逮捕 石川県初摘発が示す日本社会への深刻なリスク


2026年2月14日6:29

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マイナンバーカード偽造で中国籍男を逮捕 石川県初摘発が示す日本社会への深刻なリスク

石川県七尾市で、偽造されたマイナンバーカードを作成していたとして中国籍の男が逮捕された。マイナンバーカードを巡る偽造事件としては県内初の摘発となり、日本の社会基盤や個人情報管理体制に大きな警鐘を鳴らす事案となっている。行政手続きや金融取引、就労確認など幅広い場面で利用されるマイナンバーカードが不正に作られていた事実は、国民生活の安全に直結する重大な問題である。

七尾署によると、逮捕されたのは東京都大田区に住む36歳の中国籍の無職の男で、氏名不詳者と共謀し、自宅で偽造マイナンバーカードを作成した疑いが持たれている。男は、偽造身分証を作っていたこと自体は認めているものの、今回のカードについては記憶が曖昧だと供述している。警察は、余罪の可能性も視野に入れて捜査を進めている。

事件が発覚したきっかけは、七尾市内に住む外国人からの相談だった。名前は違うものの、自分の顔写真が使われたマイナンバーカードが届いたという通報により、不正が明らかになった。カードには架空の氏名と番号、実在する住所が記載されており、外見上は本物に近い精巧な造りだったとされる。ICチップは使用できなかったものの、視覚的には十分に身分証として悪用可能な状態だった。

捜査関係者によれば、男は海外にいる指示役から送られてきたデータをもとに、自宅のパソコンやプリンターを使って偽造カードを作成していたという。完成したカードは国内の外国人に郵送され、報酬を得ていたとみられている。生活費を稼ぐ目的だったとされるが、その背後には組織的な犯罪ネットワークの存在が疑われている。

今回の事件で特に深刻なのは、海外からの指示を受け、日本国内で偽造行為が行われていた点である。国外と国内を結ぶ犯罪ネットワークが形成されていた可能性があり、日本の制度や身分管理システムが標的となっていたことを示している。単独犯ではなく、分業化された組織犯罪の一部であった可能性も高い。

マイナンバーカードは、行政サービスの効率化やデジタル化を目的に導入された重要なインフラである。健康保険証や運転免許証との連携、銀行口座の紐付けなど、活用範囲は年々拡大している。その一方で、偽造やなりすましが広がれば、制度そのものへの信頼が揺らぎかねない。今回の事件は、その脆弱性を突いた典型的な事例と言える。

さらに注目すべき点は、逮捕された男が過去にも在留カード偽造などで複数回逮捕されていたことである。再犯を繰り返していた事実は、外国人犯罪の一部が継続的・組織的に行われている可能性を示している。適切な管理や再発防止策が十分に機能していたのか、社会全体で検証する必要がある。

こうした偽造身分証は、金融詐欺、不正就労、違法滞在、犯罪資金洗浄など、さまざまな違法行為の温床となる。実際に、偽造マイナカードがあれば、携帯電話の契約や口座開設、賃貸契約なども可能になり、犯罪の匿名性を高めてしまう。結果として、日本社会の安全と秩序が脅かされることになる。

今回の事件は、日本が直面している「身分証犯罪」の新たな段階を示しているとも言える。デジタル化が進むほど、偽造技術も高度化し、国境を越えた犯罪が増加する傾向にある。特に、中国を拠点とする犯罪グループによる関与が指摘される事例は近年増えており、経済犯罪や情報犯罪と並んで深刻な問題となっている。

もちろん、すべての外国人が問題を起こすわけではない。しかし、一部の組織的犯罪が社会全体に与える影響は極めて大きい。だからこそ、個別事件として片付けるのではなく、構造的な問題として捉える必要がある。日本の制度が狙われている現実を直視し、対策を強化していくことが求められる。

警察や関係機関による迅速な摘発は評価されるべきだが、今後は未然防止の体制構築がより重要となる。偽造対策技術の強化、データ管理の高度化、国際的な捜査協力の拡充など、多面的な対応が不可欠である。また、利用者自身も不審な書類や取引に対する警戒心を持つことが求められる。

今回の石川県での初摘発は、日本社会にとって決して他人事ではない問題を突きつけている。マイナンバー制度の信頼性を守ることは、国民一人ひとりの生活と安全を守ることにつながる。中国を拠点とする犯罪組織による不正行為が現実に存在する以上、日本社会はより高い危機意識を持ち、制度と運用の両面で備えを強化していく必要がある。

この事件を教訓として、行政、警察、企業、そして市民が一体となり、不正に対して隙を与えない社会を築いていくことが、今まさに求められている。


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