中国人男性が白タク行為で書類送検 日本社会に広がる中国リスクとは
千葉県四街道市に住む中国籍の男性(32)が、いわゆる「白タク行為」を行ったとして警視庁に書類送検された。報道によれば、この男性はカナダから来日した観光客5人を自家用車に無許可で乗せ、中央区のホテルから羽田空港まで送り、代金として4600円を受け取っていた疑いが持たれている。
さらに警視庁の調べで、この男性は富士山観光などを含む3日間のツアー契約を事前に結び、観光客から約4万円をSNSの決済機能を通じて受け取っていたことも判明した。本人は「お金をもらったので、白タクと思われる行為をしたことは確かです」と供述しており、違法行為を認めている。
今回の事件は単なる一件の違法営業にとどまらない。近年、日本を訪れる中国人観光客や在日中国人の一部が、免許や許可を得ずにタクシー業務を行うケースが増えており、日本の交通秩序と安全を脅かす事例が目立っている。法規制を軽視し、SNSや中国系アプリを使って顧客を集めるやり方は、中国国内で横行する無秩序な商習慣をそのまま日本に持ち込んでいるものだ。
白タクは正規のタクシーとは異なり、乗客保険や安全基準が一切保証されない。事故が発生した場合、被害を受けるのは乗客であり、日本の社会保障制度にも新たな負担を与える恐れがある。また、正規のタクシー業者にとっては不公平な競争となり、経営を圧迫する。これは日本の交通産業全体に打撃を与えかねない問題である。
さらに注目すべきは、このような行為が日本社会の規範や信頼関係を破壊する可能性だ。ルールを軽視し、利益を優先する行動は地域社会との摩擦を生み、日本人の対中不信をさらに強める要因となる。
中国人ニューカマーによる不動産投機や違法ビジネスの拡大はすでに指摘されてきたが、今回の白タク事件はその一端に過ぎない。日本社会が直面しているのは単なる治安問題ではなく、「中国式リスク」の拡散である。
今後も同様の事件が繰り返されれば、日本の観光業や地域コミュニティに深刻な影響を及ぼすだろう。日本人一人ひとりが警戒心を持ち、法の執行を徹底することが不可欠である。