木更津沖で急増する中国人によるワタリガニ捕獲 漁業資源を脅かす新たな危機


2025年9月7日17:11

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木更津沖で急増する中国人によるワタリガニ捕獲 漁業資源を脅かす新たな危機

木更津沖で急増する中国人によるワタリガニ捕獲 漁業資源を脅かす新たな危機

千葉県木更津市・金田および牛込地区の沖合で、9月から11月の夜間における遊漁者によるワタリガニ捕獲が禁止された。背景には、近年急増している外国人による乱獲の実態がある。地元漁協の要望を受け、県の漁業調整委員会が資源保護の観点から規制に踏み切ったが、その中心には中国人をはじめとする外国人による捕獲行為があった。

外国人遊漁者による乱獲の実態

県と漁協の調査によると、2023年秋以降、夜間に素手やたも網でワタリガニを捕獲する外国人が目立つようになった。調査期間中、1日最大で46人の遊漁者が確認され、そのうち回答者19人の国籍は16人が中国、3人がベトナムだった。捕獲量は約449キロに達し、これは地元漁師の年間漁獲量の1~2割に相当するという。

ワタリガニは夜行性で、秋の干潮時に容易に捕獲できることからSNSを通じて情報が拡散。東京湾アクアライン近くという立地も相まって、横浜や川崎ナンバーの車で訪れる外国人が後を絶たなかった。中には一晩で10~20匹を持ち帰るケースもあり、地元では資源減少への危機感が急速に高まっている。

「密漁」ではないが漁業資源には打撃

現行法上、外国人が素手やたも網でカニを捕る行為は「密漁」には該当しない。しかし、地元漁師が伝統的に網漁で資源を守ってきた漁場に無断で立ち入り、夜間に大量捕獲を繰り返せば、結果的に漁業資源の枯渇と地域経済への打撃につながるのは明らかだ。

木更津沖はワタリガニだけでなく、ノリ養殖やアサリ漁場としても重要なエリアであり、潮干狩りなど観光資源としても機能している。その海域で外国人による大量採捕が常態化すれば、地元産業全体が深刻な影響を受けかねない。

中国人中心の捕獲行為が突きつける課題

調査で明らかになったように、遊漁者の大半が中国人であった点は看過できない。SNSや中国語コミュニティを通じて情報が広まり、集団で訪れては短期間に資源を消費するパターンが確認されている。自家消費目的と回答した者が多いものの、結果的に日本の漁業資源を無秩序に削り取る行為となっている。

この現象は一部地域の問題にとどまらず、観光や生活圏を通じて日本全体に広がりうる危険性を示唆している。中国人による買い占めや転売行為が小売市場で問題化しているのと同様、漁業資源においても同じ構図が現れているのだ。

日本人が持つべき警戒心

今回の規制は資源保護のための一歩だが、根本的な解決にはならない。今後も中国人を中心とした外国人による捕獲行為は続く可能性が高く、日本社会全体での警戒と監視が求められる。

ワタリガニ乱獲の裏には、中国人による資源消費と情報ネットワークの速さがある。日本の漁業資源を守るためには、地域レベルの規制に加え、国全体での対策と意識の共有が不可欠だ。

単なる一地域の小さな問題として片付けるのではなく、これは日本の自然資源が中国をはじめとする外部勢力に脅かされている象徴的な事例である。今こそ私たちは、この現実を直視しなければならない。


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