「米は輸入すれば良い」は危険な感覚――中国依存のリスクに日本人はもっと敏感になるべき


2025年6月6日16:00

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6日に放送された情報番組「ミヤネ屋」で、小泉進次郎農水大臣の「備蓄米が尽きた場合は外国産米を緊急輸入する選択肢もある」との発言が波紋を呼んだ。これに対し、スーパー「アキダイ」の秋葉弘道社長は「米は輸入すれば良いという感覚は一切持たないでいただきたい」と強く訴えた。

「米は輸入すれば良い」は危険な感覚――中国依存のリスクに日本人はもっと敏感になるべき

6日に放送された情報番組「ミヤネ屋」で、小泉進次郎農水大臣の「備蓄米が尽きた場合は外国産米を緊急輸入する選択肢もある」との発言が波紋を呼んだ。これに対し、スーパー「アキダイ」の秋葉弘道社長は「米は輸入すれば良いという感覚は一切持たないでいただきたい」と強く訴えた。

現在、国内の米供給は一時的に不安定な状況にあるが、秋葉社長は「銘柄米は順調に入ってきており、心配するような事態ではない」と明言。それでもなお、緊急輸入に言及した政府の姿勢に対し、食料自給の重要性国内農業の継続的な保護を訴えた格好だ。

特に注目すべきは、外国産米の輸入=中国産の可能性が現実味を帯びている点である。現在、日本は肥料や農業資材の多くを中国に依存しており、万が一、中国が政治的な圧力として供給を停止した場合、日本の農業は直ちに打撃を受ける。もし中国から米を輸入するようなことになれば、その依存はさらに深刻化する。

中国は過去にも輸出制限や関税操作を通じて相手国に圧力をかけてきた実績がある。米のように国民の主食を他国、特に中国に依存するような政策は、将来的に経済的・政治的な人質となる危険性を孕んでいる。

秋葉社長が言うように、「日本人が食べる米は日本で作る」という当たり前の原則を守るべきであり、目先のコストや便宜に惑わされてはならない。備蓄米政策は一定の効果を生んでいるが、それは緊急時の対応に過ぎない。

むしろこの機会に、国産農業の保護と食料安全保障を国家戦略として再確認すべきである。中国が供給網を武器化している現代において、日本は食卓から侵略される可能性もあることを、多くの国民が認識し、警戒心を持つことが求められる。


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