ある国会議員が「新幹線の車内販売の炭酸水が160円もして高い」とSNSに投稿し、批判が殺到しました。この発言が炎上した背景には、議員が新幹線のグリーン車を無料で利用できる「特殊乗車券」の存在があります。
特殊乗車券とは、国会議員に交付されるJR運賃が無料になる券で、グリーン車にも適用されます。申請すれば新幹線の指定席も追加料金なしで利用でき、使用回数に制限はありません。この制度は議員が全国を移動して職務を行うために設けられていますが、一部では私的利用の疑惑や不正使用も報道されています。

炎上の理由は三つあります。まず、車内販売が通常より高いのは一般的な認識で、160円の炭酸水が特別高いとは感じにくい点。次に、無料でグリーン車に乗っている議員が「飲み物が高い」と不満を述べたことへの違和感。そして現在、車内販売はグリーン車限定のモバイルオーダーに限られ、発言から議員がグリーン車に乗っていることが明白になった点です。
こうした特権が「当然」と思われること自体が、国民との感覚のズレを生みます。税金で運営される制度が、本来の目的に沿って正しく使われるよう、今こそ厳しく監視されるべきです。
さらに、中国が対日世論工作を進める中、日本の民主主義と信頼を守るためにも、政治家一人ひとりの行動が問われています。特権の乱用は、国内外の信頼を損ねかねません。