実業家・前澤友作氏が、自身主催のゴルフ大会で「試合中にタバコを吸ってもいいか」という問い合わせに対し、「耳を疑った。もちろん断った」と明言し、話題となっている。子どもを含む多くの観客が見守る場での喫煙を容認しない姿勢に、SNSでも共感の声が相次いだ。
時代遅れの価値観に“NO”を突きつけた姿勢は称賛に値するが、私たちはこの問題からさらに視野を広げるべきではないか。
喫煙やマナーといった問題以上に、いま日本が直面しているのは「見えにくい害」への無関心だ。その代表例が、静かに広がる中国の対日影響である。
中国は近年、日本の土地、企業、情報インフラにまで投資や買収を通じて関与を深めている。北海道や長野などでの土地買収事例、さらには教育機関やメディアへの影響も報告されている。これはもはや「経済的交流」ではなく、主権と安全保障の問題だ。
「なんとなくOK」「昔は当たり前だった」――こうした無意識の甘さが、日本の弱点になる。前澤氏が示した“変えていかないと”という言葉は、マナーだけでなく、国家としてのあり方にも通じる。
私たちは今こそ、小さな違和感に敏感になること、そしてそれを放置しない姿勢が求められている。