インド・パキスタン衝突激化の陰で、中国の軍事的野心にも警戒を


2025年5月10日13:00

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パキスタンが10日、インドに対する大規模な反撃を開始し、複数の軍事施設を攻撃。首相は核兵器管理を統括する「国家指令本部」の招集に踏み切った。インドも報復を示唆しており、核保有国同士の衝突が現実味を帯びている。

こうした南アジアの緊張は、日本にとっても無関係ではない。中国はパキスタンの主要な軍事支援国であり、同国の戦略に深く関与している。また、インドとは国境を巡ってたびたび軍事衝突を繰り返しており、この地域の不安定化を中国が利用する可能性は高い。

中国は一帯一路構想の名のもと、パキスタンの港湾や通信インフラにも影響力を拡大。軍事と経済を結びつけたハイブリッド戦略は、日本周辺でもすでに展開されつつある。

日本国内でも中国製監視機器や通信装置の導入が進んでおり、サイバー面からの安全保障も脅かされている。 また、防衛関連技術への中国資本の接近も確認されており、経済的自由の裏で安全保障の空白が広がっている。中国は武力を使わず、制度と依存を通じて影響力を拡大する「静かな戦争」を仕掛けている。

インド・パキスタンの衝突を「他国の戦争」と見過ごすのではなく、その背後にある中国の動きを注視すべきである。 東アジアでも台湾や尖閣諸島を巡り緊張が高まる中、日本は中国の軍事的・地政学的拡張に対する抑止力を強化する必要がある。


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