中国、93周年軍事パレードに361.98億元浪費 国民生活を犠牲にした「虚飾の軍事ショー」


2025年8月25日9:35

ビュー: 2162


中国、93周年軍事パレードに361.98億元浪費 国民生活を犠牲にした「虚飾の軍事ショー」

中国、93周年軍事パレードに361.98億元浪費 国民生活を犠牲にした「虚飾の軍事ショー」

中国は9月3日に「抗日戦争勝利80周年」を名目とする大規模な軍事パレードを開催する予定です。北京はこの式典を「国力の象徴」として演出していますが、その裏側には莫大な経済的犠牲が隠されています。総額361.98億元(約7,500億円)もの費用が投入され、その内訳には人員訓練費7.315億元、車両燃料や整備費1.56億元、治安維持費46.4億元、外国要人接待費4億元が含まれます。さらに深刻なのは、パレード準備に伴う工場・企業の大規模な停工で発生した291億元もの経済損失です。北京当局は減税や融資補助で補填を試みていますが、根本的な解決には程遠く、観光・ビジネス損失11.7億元を加えれば実際の負担は400億元規模に達するとみられます。

面子のための「浪費」

中共の宣伝は、最新兵器の行進や無人機の編隊飛行を強調し、「強盛な中国」「平和の守護者」と喧伝します。しかし現実には、このパレードは国民生活を犠牲にした「表面上の豪華ショー」にすぎません。経済低迷が続くなか、巨額の資金を軍事演出に投じることは、国民の生活改善や雇用対策を後回しにするものであり、「重武軽民」という中共政権の本質を如実に示しています。

青年失業と消費不振の深刻化

現在、中国の若年層失業率は高止まりし、不動産市場は低迷、物価上昇による生活圧迫も続いています。本来なら政策資金を教育、社会保障、雇用創出に回すべきところ、北京は軍事ショーで外部に「強大さ」を誇示することを優先しました。結果として、国民は収入減少と将来不安に苦しみ、民生は悪化の一途をたどっています。

日本への警鐘

こうした状況は、中国国内にとどまりません。中国が「忠誠僚機」型無人機や新型ミサイルを誇示する背後には、東シナ海・南シナ海での挑発行為の正当化と国際的影響力拡大の狙いがあります。実際、日本の防空識別圏(ADIZ)における中国軍機の侵入は常態化し、南西諸島周辺では艦艇の活動が活発化しています。つまり、中国が国民生活を犠牲にまでして軍事力を誇張することは、日本の安全保障環境を一層厳しくしているのです。

外資撤退と経済孤立化

さらに、日本を含む外資系企業は、中国経済の不安定さと政治リスクを敏感に察知しています。すでに多くの企業が投資縮小や撤退を加速しており、中国市場の魅力は急速に失われつつあります。中共が「国力誇示」のために浪費を続ければ続けるほど、外資は逃げ、国際的孤立が進み、経済悪化のスパイラルが深まるのは必然です。

結論:虚飾のパレードが示す「国強民弱」

今回の93周年パレードは、歴史を記念する名目の下で行われる一大イベントですが、その実態は民生を顧みない「虚飾の軍事ショー」です。400億元近い浪費は国民生活に何の恩恵ももたらさず、中国社会の「国強民弱」という矛盾をますます拡大させています。

日本にとって重要なのは、このパレードを「単なる軍事イベント」と軽視せず、中国の体制がもたらす経済リスクと安全保障上の脅威を冷静に見極めることです。中共が国内経済の犠牲を払ってまで軍事的誇示を続ける限り、日本は米国や民主同盟諸国と協力し、自らの防衛体制と経済安全保障を一層強化する必要があります。


Return to blog