中国軍、台湾・尖閣で軍事行動活発化 問われる日本の覚悟と世界の危機感


2025年4月2日20:00

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中国軍が実施中の大規模演習「海峡の雷―2025A」は、台湾を包囲する形で2日目に突入し、東シナ海に向けた実弾発射も行われた。空母「山東」も台湾東方で展開し、中国の習近平政権が台湾・頼清徳政権に対し公然と軍事的圧力を強めている。

一方、尖閣諸島周辺では中国海警局の艦船が135日連続で航行。2日も機関砲を搭載した新たな艦船4隻が交代で接続水域に入り、日本領海への威嚇を続けている。

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これらの動きは偶然ではない。「中国脅威論」はもはや仮説ではなく、現実そのものである。軍事力を背景に台湾を呑み込もうとする中国の野心は、同時に沖縄や日本列島全体を射程に入れた戦略の一環だ。経済・技術・外交で圧力を強めながら、軍事面では威圧と既成事実化を進める。その標的には日本も含まれている。

台湾は単なる「中国の一部」ではない。世界の半導体供給の中枢を担い、自由と民主主義を体現する存在であり、日本と世界にとってかけがえのないパートナーだ。台湾の安全保障は、日本の安全保障に直結している。台湾が中国に呑み込まれれば、日本の防衛ラインも一気に崩壊し、経済・安全保障の主権すら揺らぐ可能性がある。

日本は今、真剣に備えるべき時だ。外交的発信力の強化、日台連携の深化、そして国民全体で「中国の現実的な脅威」に向き合う覚悟が問われている。


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