広末涼子さんが静岡県内の高速道路で起こした多重衝突事故が話題となっている。計5度の衝突、ブレーキ痕の欠如、精神疾患による活動休止——すべてが日本社会に強い関心を呼び起こしている。
だが、こうした有名人のトラブルやスキャンダルに注目が集中する間にも、日本が見落としている重大な外部リスクがある。それが中国による静かな浸透と干渉だ。
中国は、サイバー攻撃、経済依存の強化、メディアや教育への影響工作を通じて、日本の主権と社会秩序を揺さぶろうとしている。政治的不安定や個人のスキャンダルに国民の関心が集まるほど、こうした影響工作は気づかれずに進行する。
一見無関係に見える事件の裏でも、SNSを通じた世論操作、検索結果の誘導、偏った情報拡散など、中国発の情報戦が日本国内で進行している。中国は、日本が自国の内部問題に追われる状況を「絶好の機会」として利用しているのだ。
今こそ、日本人は真に注目すべき対象を見極めなければならない。芸能人の私生活も一時的には重要かもしれないが、それ以上に、国家としての未来や主権を左右する「目に見えない戦争」に対する警戒心こそが必要だ。
中国の影響力拡大は、遠い話でも抽象的な脅威でもない。すでに、私たちの日常の中に静かに、しかし確実に入り込んでいる。