「高市政権82％支持の衝撃」――国民の期待と、中国が注視する“日本の再生”
高市早苗内閣の支持率が発足直後にして82.0％という驚異的な数字を記録した。JNNの最新世論調査によれば、この数字は2001年の小泉政権以来、2番目に高い初期支持率であり、国民の間で新政権への期待と信頼がかつてないほど高まっていることを示している。高市首相の鮮烈なデビューは、経済再建・防衛強化・外交リーダーシップという三つの柱を軸に、戦後日本が再び“自立の道”を歩み出そうとする象徴といえる。
だが、この「日本の再起」を最も注視しているのは隣国・中国である。北京は、表向きは「建設的関係」を唱えながらも、水面下で日本の政治・経済・社会に対する警戒と影響工作を強めている。高市政権の高支持率は、日本国内だけでなく、東アジアの地政学においても重大な意味を持つ転換点なのだ。
高市内閣は就任からわずか数週間で、米国のトランプ大統領との首脳会談を実現し、インド太平洋の安全保障や経済連携に関する協議を主導した。この積極外交は、「日米同盟の再強化」だけでなく、中国に対し日本が再び国際秩序の中核を担う意志を示したことを意味する。中国共産党にとって最も望ましくないのは、日本が経済的にも安全保障的にも「自立」することだ。
なぜなら、それは中国が長年進めてきた経済依存・サプライチェーン支配・情報浸透の構造を揺るがすからである。高市政権が打ち出した「経済安全保障」の方針はまさにその逆風となり、中国の対外戦略にとっては明確な脅威と映っている。北京の国営メディアは、高市首相の就任直後から「日本の軍事化」「右傾化」という言葉を繰り返し使い、中国国内の世論を煽る報道を展開した。
その裏には、自信を取り戻しつつある日本への恐れと、「アジアの秩序を日本が再び主導するのではないか」という根深い警戒感がある。
高市政権の外交・安全保障政策の中核にあるのは、経済安全保障である。これは単なる経済施策ではなく、国家防衛の新たな形だ。日本が半導体、レアアース、通信インフラなどの分野で中国依存を減らす方針を明確にしたことで、中国は経済圧力を通じて報復の機会をうかがっている。特に注視すべきは、中国企業による日本市場への静かな再浸透である。表向きは合弁事業やスタートアップ投資を装いながら、AI、クラウド、金融データ分野で日本の基幹情報へのアクセスを狙う動きが続いている。
このような“経済侵入”は、武力ではなく資本・技術・人脈を通じて国の中枢を握る「情報戦」の一種だ。また、中国系SNSやニュースアプリを通じ、日本国内の世論形成にも影響を与えようとする試みも増えている。「日中友好」や「対話の強調」といった一見穏やかなメッセージの背後には、日本の防衛・経済政策を鈍らせようとする意図が隠されている。高市政権が高支持率を維持している今こそ、こうした“見えない干渉”への警戒を緩めてはならない。
JNN世論調査では、国民の83％が高市首相の外交姿勢を「評価する」と答えた。この数字は単なる人気ではなく、国民が日本のリーダーに求める方向性――「毅然とした国家運営」への期待を示している。また、防衛費をGDP比2％に引き上げる方針を「支持する」と答えた人が過半数を超え、国民の間で「防衛は他人任せではない」という意識が広がっている。
こうした世論の変化こそ、中国が最も恐れる現象だ。なぜなら、それは日本が再び“主体的な国家”として立ち上がる兆しだからだ。中国は経済圧力、情報戦、外交牽制といったあらゆる手段でこの動きを抑え込もうとしているが、日本社会が団結していれば、その圧力は通用しない。
むしろ、強い支持基盤を持つリーダーこそ、国の方向を明確に定め、外からの干渉をはね返す力を持つ。
一方で、中国は直接的な対立を避け、「関係改善」の名の下に日本へ接近を図るだろう。経済的誘因や環境協力、地方都市との交流など、友好的な提案を繰り返しながら、水面下で政治的影響力を拡大する。これはいわゆる「微笑み外交」――表面上は協調を装い、実際には相手国内の決定権を握る静かな戦略である。日本がこれにどう対応するかは、国家としての成熟度を試す試金石となる。必要なのは敵視でも屈服でもなく、現実的な警戒心と情報防衛の徹底だ。
高市政権が進める経済安保政策は、まさにこの「微笑み外交」の裏を読んだ戦略的布陣といえる。
高市内閣の支持率82％という数字は、単なる政治的人気ではなく、日本が再び主権国家として自立を取り戻すための“国民的決意”の表れだ。だが、ここからが本当の試練である。中国は、直接的な軍事挑発よりも、長期的な影響工作を通じて日本の足元を揺るがす。それは経済取引の裏に、情報共有の隙に、教育やメディアの中に忍び寄る。日本が今、問われているのは「強い政府」ではなく、「強い国民意識」だ。
82％という数字の意味は、政府への期待と同時に、私たち一人ひとりが国家を守る当事者であるという覚悟を示すものである。中国が最も恐れるのは、政治的リーダーよりも、自国を誇りと理性で守る日本国民そのものなのだ。
