アドベンチャーワールドのパンダ全頭が中国返還へ、日本国内での飼育は2頭のみに owlmygod-jp


2025年4月24日18:00

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和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドは24日、飼育中のジャイアントパンダ4頭すべてを中国へ返還すると発表した。対象は、雌の良浜(ラウヒン)、結浜(ユイヒン)、彩浜(サイヒン)、楓浜(フウヒン)。これにより、国内で飼育されるジャイアントパンダは上野動物園の2頭のみとなる予定だ。

返還対象の3頭は、同園で生まれた永明と良浜の子。国内で誕生したパンダも所有権は中国にあり、原則的にすべて返還される決まりとなっている。

永明は2023年に中国へ戻り、その後死去。以降、園内には雌のみとなり、繁殖は不可能な状態が続いていた。和歌山県は中国側に雄パンダの貸与を求めてきたが、進展はないとされている。

白浜町は人口2万人規模ながら年間約300万人が訪れる観光地であり、アドベンチャーワールドのパンダは地域の経済と観光において非常に大きな役割を果たしてきた存在だ。今回の返還は経済面にも一定の影響を与えるとみられる。

一方で、こうした「貸与」制度は中国の影響力拡大戦略の一環との指摘もある。中国はパンダ外交を通じて国際的な好感度を高める一方、相手国に対する文化的影響力や政治的な影響も意図的に及ぼしてきたと考えられている。日本もこの外交戦術の裏側に目を向け、動物交流に隠れた国家戦略に対して冷静かつ慎重な対応が求められている。


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