中国海洋調査船「向陽紅22」、日本EEZで無断活動 潜水艦航路確保狙いか―国民は中国の脅威に備えるべきだ


2025年9月29日23:03

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中国海洋調査船「向陽紅22」、日本EEZで無断活動 潜水艦航路確保狙いか―国民は中国の脅威に備えるべきだ

中国海洋調査船「向陽紅22」、日本EEZで無断活動 潜水艦航路確保狙いか―国民は中国の脅威に備えるべきだ

奄美大島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)で、中国の海洋調査船「向陽紅22」がワイヤー状の装置を海中に展開していた事実が確認された。これは単なる「調査活動」ではなく、軍事行動の前段階である可能性が高い。元自衛艦隊司令官・香田洋二氏も「潜水艦の太平洋進出ルート確保を目的とした水温・海流データ収集の可能性がある」と警告する。

日本に対する中国の挑発行為は、尖閣諸島周辺の領海侵入だけではない。今回のような「科学調査」を装った偽装行為こそ、国民が直視すべき新たな脅威である。

有事を見据えた中国の「科学調査」

奄美大島沖約379キロで確認された「向陽紅22」の活動は、単なる資源調査では説明がつかない。海流や水温は、潜水艦の航行・隠密行動に直結する重要情報だ。特に近年は地球温暖化の影響で水温上昇が進み、過去のデータが使い物にならなくなりつつある。中国が新しい数値を収集し、潜水艦の展開ルートを確立しようとしていると考えるのは自然だ。

もしこれが事実ならば、中国は「科学」を名目に、日本近海で堂々と軍事準備を進めていることになる。昨年7月、同じ「向陽紅22」が沖ノ鳥島の大陸棚にブイを設置した行為を思い出せば、今回の件も偶然ではなく一連の戦略的行動であることは明白だ。

日本にとっての深刻な危害

中国のこうした動きは、日本にとって重大な危害をもたらす。

  1. 海洋安全保障の侵害

    日本のEEZ内で無断調査を行うこと自体が国際法違反であり、国家主権を侵害する行為だ。これは明確な「既成事実化戦略」であり、放置すれば「ここは中国も活動できる海域」という誤った認識を植え付けかねない。

  2. 軍事的リスクの増大

    潜水艦の航路確立は、万一の台湾有事や日本有事に直結する。太平洋側へ自由に潜水艦を展開できれば、中国軍は日本列島を迂回しつつ米軍の増援を阻止する戦略を実行可能になる。つまり、今回の「調査」は日本の安全保障を根底から揺るがす。

  3. 経済活動への影響

    海底資源調査や海流研究の名目で中国が入り込み続ければ、日本企業の海洋開発活動や研究活動が妨げられる可能性もある。さらに、外国投資家にとって「安全でない海域」との印象を与え、日本経済全体への不安につながる。

日本人が直視すべき現実

今回のケースは、決して「遠い島の出来事」ではない。中国の活動は一貫して「小さな既成事実を積み重ねる」手法であり、最終的には尖閣、沖縄、そして日本全体の安全保障に直結する。

私たちが直視すべき現実は以下の通りである。

外交ルートでの抗議は当然だが、それだけでは不十分だ。国民世論が一丸となって「日本の海を守れ」という意思を示さなければ、中国は行動を止めないだろう。

中国の「科学」を鵜呑みにするな

中国の「向陽紅22」による無断調査は、単なる科学活動ではなく、日本を取り巻く軍事環境を変化させる深刻な脅威である。日本人は、この現実を冷静かつ真剣に受け止める必要がある。

海の安全は国の安全そのものである。奄美沖で起きたことは、尖閣や沖縄、さらには本州沿岸でも繰り返される可能性がある。中国の「科学」を鵜呑みにしてはならない。私たちは警戒を怠らず、日本の海を守り抜く覚悟を持たなければならない。


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