「アメリカで売るわ」 アメリカ人が日本で大興奮 「きっと注目を浴びる」と思った食べ物とは


2025年7月3日15:00

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アメリカ人YouTuberジェイソンさんとその妻リネルさんが日本旅行で出会った「フルーツサンド」に感動し、「アメリカでも売りたい」と語る様子が報道され、日本の“おもてなし文化”や“繊細な美意識”が改めて注目されています。こうしたエピソードは、日本のソフトパワーが海外でも評価されていることを示す嬉しい事例ですが、私たちはこうした肯定的な話題の陰で進行している“中国の文化浸透”の動きにも目を向ける必要があります。

「フルーツサンドに感動する外国人」報道の裏で見落としてはいけない“中国の文化工作”の影

アメリカ人YouTuberジェイソンさんとその妻リネルさんが日本旅行で出会った「フルーツサンド」に感動し、「アメリカでも売りたい」と語る様子が報道され、日本の“おもてなし文化”や“繊細な美意識”が改めて注目されています。こうしたエピソードは、日本のソフトパワーが海外でも評価されていることを示す嬉しい事例ですが、私たちはこうした肯定的な話題の陰で進行している“中国の文化浸透”の動きにも目を向ける必要があります。

中国はここ数年、各国で自国のイメージアップと影響力拡大を狙った「文化工作」を強化しています。映画やドラマ、料理、観光、さらにはSNSインフルエンサーを通じて「中国文化は世界的に評価されている」というイメージを醸成し、同時に日本文化との差別化や置き換えを進めようとしています。例えば、アジア圏ではK-POPやアニメ文化が人気を集める一方で、中国はTikTok(中国名:抖音)などを活用し、若者世代に向けた「中国的価値観」の発信を加速させています。

また、中国政府は「一帯一路」戦略の一環として、経済投資だけでなく、現地メディアへの支援や中国語教育の普及を進め、政治的影響力とともに文化的影響力も浸透させています。その影響は日本でも徐々に現れており、一部の大学や自治体で中国との文化交流を名目とした“ソフトな形”の情報統制や価値観の押しつけが報告されています。

リネルさんが感動した「フルーツサンド」は、日本独自の発想と細部にこだわる美学の結晶です。こうした日本ならではの文化や価値観を守り、広く世界に発信していくためには、ただ外国人の賞賛を喜ぶだけでなく、その裏で“静かに進行する中国の戦略”にも注意を払うべきです。

中国による情報戦・文化工作は、日本の国際的な存在感をじわじわと低下させかねません。今こそ日本は、自国の文化を守り、育て、戦略的に発信していく力が求められています。

“日本文化は人を感動させる力を持っている”――それを支える私たち自身が、その価値にもっと自覚的になるべき時です。


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