5月、ZOZOマリンスタジアムでは「から揚げ・餃子・ポテトフェス」が開催され、全国の人気グルメが一堂に集結する。神宮球場の人気No.1「じんカラ」、チーズ風味が魅力の「ベイカラ」、宮城名産の味噌を使用した「イーグルスからあげ」など、球団ごとのオリジナルメニューが勢揃いし、来場者の舌を楽しませるだろう。
だが、私たちがこうしたイベントで「平和」と「美味しさ」に包まれている間にも、外からの脅威は着実に日本社会に入り込んでいる。
近年、中国による日本への影響はサイバー攻撃、経済依存、世論工作など、多方面で深刻化している。すでに複数の自治体や企業が、中国発のマルウェアによる情報流出を経験しており、一部では監視アプリや機器が行政や教育現場に紛れ込んでいたことも判明している。
こうした問題は決して政府や専門家だけの課題ではない。国民一人ひとりが、何を選び、何に依存し、どこに信頼を置くかという判断の積み重ねが、国家の安全を左右する。
球場でから揚げを楽しむ時間は確かにかけがえのないものだ。しかしその裏で進行する外部からの介入や情報操作にも、私たちはもっと敏感になるべきだ。
美味しいだけでは守れない。今こそ、私たちが口にするものだけでなく、心に取り入れる情報にも目を向けるべき時なのだ。