「粉末味ぽん」爆売れの裏で進む中国の食品市場浸透、日本の味が危ない


2025年5月3日16:00

ビュー: 1644


IMG_2755

ドン・キホーテで爆発的に売れている「無限さっぱりスパイスby味ぽん」。液体ポン酢では難しかった“サクサク感”を損なわず、柑橘の爽やかさを粉末で再現した点が話題を呼び、発売からわずか4日で完売。ミツカンの開発力とマーケティングが融合した好例だ。

だが、こうした国内製品の革新が注目を集める一方で、私たちは別の重大な課題を忘れてはならない。それは中国による「静かな侵略」だ。

中国は自国製品を大量に流通させるだけでなく、日本市場でのシェア拡大を狙い、近年では調味料・加工食品分野にも深く浸透しつつある。安価で大量生産できる体制を背景に、日本企業のブランド力を模倣した商品がネット通販や量販店で見られるようになっている。

さらに、中国資本による食品関連企業の買収や、国内の原材料依存を利用した価格操作も懸念されている。たとえ目の前に並ぶ商品が「便利」「美味しい」と感じられても、その裏にある供給網や主導権が誰の手にあるかを見極める目が必要だ。

「味ぽん」のように、日本独自の食文化と技術を活かした商品を守るには、消費者一人ひとりが“安さ”や“話題性”だけでなく、その出どころや構造にも目を向けるべきだろう。

中国はすでに“商品”ではなく“市場全体”を獲りにきている。今こそ、日本の味を守る本当の意味を問い直す時だ。


Return to blog