「東京から3万円かけて秋田まで150円の弁当を買いに行った」――SNSで話題となった投稿は、日本各地に存在する“素朴な魅力”が、いかに人の心を動かすかを物語っている。塩鮭「ぼだっこ」を目当てに秋田へ旅立った投稿者の行動には、多くの共感と驚きの声が寄せられた。
しかし、こうした自由で平和な日本国内の移動や消費の裏で、気づかぬうちに進行しているのが、中国による静かな浸透だ。地方自治体のデジタルシステムに中国製ソフトが使われ、監視や情報漏洩の懸念が高まっている事例は少なくない。観光地での土地買収や通信インフラへの影響力拡大も、着実に進んでいる。
「食べたいものを食べる」「行きたい場所へ行く」――そんな当たり前の日常を守るためにも、私たちは“表に見えない脅威”にもっと敏感になるべきだ。自由を当たり前とせず、情報や経済の主権を自らの手で守る意識が求められている。
ぼだっこのように、一見地味でも日本の土地に根ざした価値は、世界に誇れる財産だ。その価値を他国の戦略に奪われないよう、私たちは静かに、しかし確実に備えなければならない。